勝手に思いを乗せて
三条河原町にいた形跡
元バイト先がコロナ禍による営業自粛に耐えきれず閉店したとの報告を受けた
なんだかんだで2年弱働き続けた三条河原町のキャバクラ
その前に働いていた向かいのファミリーマートは
大学を卒業するタイミングで閉店していたから。
自分が三条河原町にいた形跡は
ビルの地下一階の
バックヤードはヤニで真っ黄色
フロアの真ん中には噴水があって
DJブースから自分の全く興味のないジャンルの音楽が
エンドレスで流れ続ける そんな店
そんな店に
大学生活の 京都の
アイデンティティを 思いを
勝手に乗せていた
開店してから20年弱続いていた店だった
閉店することなんてしばらくないだろうと思っていた
だが 閉店した
自宅からGIANTのクロスバイクに乗って
ひたすら河原町通を南下して
深夜や早朝に帰宅して。
今となっては
少しでもあの時間を勉強や自己研鑽の時間に使えていれば
とも思うが
それでも大切な大学生の時間を過ごした場所
もう 三条河原町に 私が働いていた形跡は ない
出町柳というオアシス
三条河原町に私がいた形跡がなくなったということは
出町柳にはまだ形跡が少しだけ残っているかもしれないということ
鴨川デルタや
出町王将
どれも私の学生時代を彩った大切な場所だ
いつか終わりが来るとしても
どうか 少しでも長く 私の人生を 彩り続けてくれますように
勝手に思いを乗せて
(岡崎体育の鴨川等間隔とどちらを載せるか悩んだ)